丹後半島、神明山古墳


ここは、丹後半島を北の日本海に注ぐ竹野川下流域、京丹後市丹後町宮。
前方に見えるのが宮の集落です。
その背後に全長190メートルほどもある神明山(しんめいやま)古墳という巨大な前方後円墳があるんです。
少しこんもりした丘がそうです。
先にメインブログで紹介した竹野神社もこの宮集落の左端にあります。
その少し左には丹後町古代の里資料館が見えています。




少し左のほうをみたところです。
そしてこの辺りは古墳の密集地帯でもあります。
前方に山が見えているんですが、
画面左側の山すそには産土山(うぶすなやま)古墳があり、
二つまえの記事で紹介した大成古墳群もこの付近にあり、
この画面からすれば、ずっと左のほうの台地の上です。



今度は右のほうを眺めたところです。
こう見ますと、今は水田が広がっていますが、
神明山古墳が築かれた当時は入り江が存在し、港があったのではないかと考えられています。



この古墳の上にはどこから上ればいいのかずっと道を探してたんです。
遠くから見ても石碑が建っているのがはっきり見えますし、
頂上周辺は木がなくてひらけているんです。




やっと登り口を見つけて喜び勇んで駆けあがりました。
宮集落の裏手、西側の山すそだと思います。
こういう時はやはり歩いて探すべし。





そして辿りついたのがこの光景。
やった。



北西方向の日本海を眺めたところです。
前方真ん中に立岩が見えています。


この丹後半島の古墳なんですが、
神明山古墳のほかにも網野町の銚子山古墳(全長199メートル)、
加悦町の蛭子山古墳(全長132メートル)などの巨大古墳があります。
日本海側でこれほど大きな古墳があるのはこの丹後だけなんだそうです。
この地に古代の大豪族がいて丹後王国なるものがあったのではないかという説もあるようです。
前方の山向こうが間人です。



こんな巨大な前方後円墳の上に上がったのはこれが初めてだろうと思います。
丹後の地は魅惑的です。



青い空が気持ちいい。



最後に、神明山古墳の頂上、
石碑のところから空を見上げてみました。
三度目の正直で、やっとここにたどり着けました。
うれしい。
何でも、はじめて触れた時、
はじめて出会った時に、清々しい感動を覚えるものです。