丹後、袖志

丹後半島経ヶ岬の西隣にあるこの海辺の集落は、袖志(そでし)といいます。
丹後半島にはめずらしい地名が数多くあるんです。
なかにはアイヌ語に通じると思われるものもあるようです。
ほんとにこの土地は興味深いんです。



静かな集落です。
どんなふうに時間が流れているんでしょうか。



海辺を走る国道からほんの少し街中に入ってみました。
物音ひとつしないといった感じです。



袖志の「そで」ですが、もともとは外側の意で、「そと」より転訛したもののようです。
また「そで」とは「山の向こう側」であるとかいろいろ意味があるようですが、
はっきりした地名語源は得られないようです。
日本全国に、「袖」のつく地名はいくつかありますが、
いずれも海岸付近にあるようです。



村の中ほどにお寺へ上る参道があったので行ってみました。
何というお寺なんでしょうか、“まんぷくじ”というんでしょうか?
間違っていたら申し訳ありません。




階段を上り切ってみました。
質素なお寺ですね。



そして海の方をふり返って見ると海岸に沿って立ち並ぶ袖志の集落が見渡せます。
少し曇っているのが残念です。
晴れていれば、青く輝いて見えるでしょう。


またこの袖志は丹後には珍しい海女集落です。
後継者のいない今は現役の海女さんがいるかどうかはわかりません。



もと来た階段を下りて行く時、
椿の花がひとつ落ちていました。