立岩

車で国道を素通りしていると、
気づかないことがたくさんあります。
車を停めて浜辺を歩いてみるとこんなちょっと素敵な木の歩道橋に出くわしました。



ここは京都府京丹後市丹後町間人。
歩道橋の上から丹後の代表的景勝、“立岩”を眺めてみました。



橋の向こうの方は間人(たいざ)の集落になります。



橋の真ん中から空を見上げてみました。



風が通り抜けて行きます。



橋を渡って立岩に近づいてみました。
右下にコンクリートブロックが画面に少し入ってしまったのが残念です。
今現在、こういう護岸ブロックや防波堤などの人工物が日本に一切なかったらどんなに素晴らしい
景観なんだろうかとふと思ったりしますが、現実にはそれはあり得ないことで…。



左を振り向いてみました。
向こうが間人です。
護岸ブロックと防波堤によって波をシャットアウトしていますが、
これがなければどんなに美しい景観なんだろうかって、思ってしまいます。



古代、神は至る所に降臨したようです。
立岩は、神の降臨する神聖な岩なのです。



浜を歩いていると至るところにこのような漂着物が散乱していました。
その中には遠く韓国や中国のものも多く含まれているようです。
まえの記事で紹介しました鳴き砂文化館の二階にこの付近の浜辺の漂着物が展示してありました。
漁具やペットボトル、ライターなど、様々なものがありました。
こういうのを見ると胸が痛むんですよね。



立岩にぶつかって、日本海に注いでいるこの川は竹野川です。
雪解けのせいでしょうか、やや水かさが増しているようでした。



ここから眺めると墨絵の世界のようです。
立岩も見る角度によって様々に見えます。
ひとつの景観を見るのも、角度によってこんなにも楽しめるものかと思いました。



少し水面に近づいてみました。
ここで想ったのが中国の桂林の風景。
流れる川を挟んであちこちにそびえ立つ切り立った山々。
同じ景色を見ても、それをどう感じるのか人それぞれですが、
自分なりに想ったことです。



しかしどこを見渡しても、青、青、青。
やっぱり晴れた空、青い空がいちばん好きです。


前方に立つ像は、間人皇后母子像(はしうどこうごうぼしぞう)です。
聖徳太子の御母である穴穂部間人(あなほべはしうど)皇后は蘇我氏物部氏の争乱を避け、
太子とともにこの地に身を寄せたと伝わります。



また歩道橋を渡って川の反対側に行ってみました。
ここから見る立岩を見て想ったのは、フランスの“モンサンミシェル



立岩に向かって少し歩いて行くと、
空に浮かんでいた雲が印象的だったので写してみました。



立岩は目の前です。



この立岩に見られる柱状の割れ目は、「柱状節理」と呼ばれ、
地層中に貫入したマグマが冷えて固まる際にできたものです。
同じ特徴をもつ巨大な黒い岩石はこの付近に多くみられるようです。



いよいよ至近距離まで来ました。



真下から見上げたところです。




立岩にたどり着き、寄り添うように間人の集落を眺めてみました。