琴引浜

今日は鳴き砂で有名な、
丹後半島網野町にある琴引浜(ことびきはま)を紹介します。
国道178号線、京都府網野町掛津地区にあるこのTの字交差点から入ります。



しばらく掛津の集落のなかを海の方に向かって車を進めて行くと、
有料駐車場が見えて来ます。
その駐車場の端っこから眺めた琴引浜です。
空と海が青いとほんとに気持ちいいもんですね…。



この日払った駐車料金は500円。
しかしここより少し奥の突き当たりにも駐車場があって、
そっちのほうに車を停めてそこから浜に下りてみました。
これはそこにあった看板です。



下りてみるとこんな素晴らしい景色です。




琴引浜は全長が1.8キロほどあって、
ここはそのだいたい中間地点にある太鼓浜と呼ばれる、
少し突き出た浜辺です。



駐車場の管理人さんから丁寧に教わったのですが、
砂の音の出し方のコツは、
上から踏んづけるように歩くのではなく、
砂の上を這うように、クツを引きずるように歩くと、
“ キュっ、キュっ ” という音がでるんです。



と言いますのは、砂が洗練されてなおかつ深いところまで乾燥いれば、
ふつうに歩いても “ キュっ、キュっ ” という音が出るんですが、
その日の砂の状態、不純物が混じっていたりとか、
また雨の降った翌日などは表面しか乾燥しておらず、すぐ下の方は湿っていますので、
ふつうに歩いては音が出にくく、
砂の表面をクツを滑らせるように歩くと音が出やすいということです。



そしてこの音の出る鳴き砂の正体は、石英(せきえい)の砂粒なんです。
石英の砂粒は充分洗浄されていると、表面の摩擦係数が極端に大きくなるという特性があります。
海水のきれいな浜辺で砂が洗われると、鳴き砂が生成されます。
鳴き砂があるのは、浜のみならず付近の海域がきれいなことの証拠のようです。



駐車場から少し下りたところには細川幽斎の歌碑がありました。



そして先ほどのTの字交差点のすぐ近くの国道178号線沿いには、
『琴引浜鳴き砂文化館』があります。
館内では“鳴き砂”の体験が出来るんです。
常時三種類の鳴き砂が準備されていて、それを木の棒で突くと、
“ キュっ、キュっ ”っと音が出ます。
初めて聞いた時は感動でした。
テレビでしか見聞きしてませんでしたので…。
またここの管理人さんはいろいろ懇切丁寧に説明をしてくれました。




下の地図、
ここが琴引浜のある地点です。
これまで日本全国いろいろ風光明媚なところを見て来ましたが、
自分のなかではこの丹後半島全域の景観は特別です。
丹後半島は絶賛します。好きです。