4月18日、晴れ

桜咲くひと時も終盤にさしかかるこの日4月18日、晴れ。
この日一日の僕が追った風景を載せます。


僕は京都府民ではありませんが、
となりの県でもあり、
また同じ山陰地方でもあり、
同じ山陰海岸ジオパーク内に住む人間として、
僕の好きな土地、丹後半島の魅力と素晴らしさを知って頂けたらと思い、
こうしてこの日見た光景をブログに載せることにしました。
ここまで2ヶ月弱にわたって丹後半島を探索してきました。
今まで見えなかったものも見えてきました。
丹後半島はいつまでも美しい秘境であってほしいと思います。


写真は、遠く久美浜湾を望んでいます。
桜はこの日、
紙吹雪のように散り始めていました。
桜咲く、最後の一瞬です。



ここは少し東に行って、磯を過ぎた辺り。



春の陽光が眩いですね、
最近、海が青さを増してきました。



浦島太郎を祀る神社は、丹後半島に限ってみても浦嶋(宇良)神社、網野神社、島児神社、西浦福島神社、六神社
などがあげられます。
これは網野町福田川河口にある島児神社の右横に鎮座する浦島太郎の像です。
亀に乗っていますね。



そしてこれが浦島太郎を祀る神社の一つ、島児神社です。




その裏にあるこの海から太郎が釣りに出かけたという伝承が残っています。



これは網野の海岸を通る道路。
沿道にヤシの木?が植えられて南国っぽいです。



そしてこれが網野の浜、“八丁浜”といいます。



どこに行っても青一色ですね。




網野から東へ車で20分ぐらいでしょうか、筆石という集落の海辺に“屏風岩”という岩があります。
ちょうど屏風を立てたような形をしていることからこう呼ばれるようです。



屏風岩です。アップして。



右に見えるのは犬ヶ岬です。



これは経ヶ岬の西にある集落、袖志の棚田。
もう、田植えでしょうね。



背景の海がいいですね、
この土地を包みこんでくれています。
丹後の風を感じましたか…。



袖志の海岸をふり返って。



この日、袖志を過ぎて経ヶ岬に向かう途中の道端でまたサルに出くわしました。
のっしのっし10数匹ぐらいが道路を横断していたんですが、
車を停めてみると、少しあわてて山の中へ入って行きました。
どこにいるかわかりますか…。
画面中央よりやや右側に小さく写っています。
あと、画面下左よりに白い幹の木が立っているんですが、その枝の分かれ目のところにもいるんです。



これは経ヶ岬展望駐車場からの眺めです。




ふと、白亜の灯台が見えました。



駐車場からは、山頂展望台へと続く山道がありました。
絶好の機会だと登って行きました。
前方は展望台駐車場です。
この日は好天でかなりのドライブ客がいました。
この辺りは山が直接海に落ち込んでいて断崖が続いています。
天空っていう言葉が来ますか…、電線が邪魔です。



山道はそこらじゅう糞だらけでした。
サルのものだと思います。
山道は途中、灯台へいく道と山頂展望台へ行く道とに分かれていました。
それで山頂の方へ行ってみました。
その途中で白い灯台が見える箇所がありました。



そしてこれが山頂からの眺めです。
これは西側の袖志方面を眺めたところです。
遠く突き出している岬は犬ヶ岬です。



自分以外にもこの山道を登って行く方が多くいて何度かすれ違いました。
下って行くと、灯台にたどり着きました。
道は灯台への道とぐるっとつながっていました。


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この経ヶ岬灯台、初めて灯りを点じたのは明治三十一年(一八九八)十二月二五日のようです。







近畿最北端から眺める海です。
この海のどこかに太郎の行った“竜宮城”はあるんでしょうか。
青く青くどこまでも青く、
またどこまでもこの海が続いているように思えました。


天橋立

天橋立が見えるこんな場所に国分寺が建っていたなんて素敵じゃないですか。
その当時はどんな光景だったんでしょう…。




国分寺というのは七四一年(天平一三)聖武天皇の発願により国ごとに設けられた僧寺で、
護国経典の一つ「金光明最勝王経」に依拠して設立され、正式には金光明四天王護国之寺と称します。
国衙所在地に近く、人里と適度に距離を隔てて立地し、境内に七重の塔が建てられて、聖武天皇直筆の
金字の「金光明最勝王経」が安置されました。



国分寺跡から車で数分のところ、天橋立にほど近いある神社の前で、
素敵な祭りに出会ってしまいました。
二五〇〇年の歴史を伝える丹後最古の祭、葵祭
毎年四月二十四日に行われ、当神社ともゆかりの深い京都の賀茂社葵祭では
祭員が葵の葉を付けるのに対し、当神社では冠に豊受様ゆかりの藤の葉を挿すのが古例となっており、
欽明朝以前は藤祭と呼ばれ、人皇四代懿徳(いとく)天皇に始まると伝えられているようです。
供奉者による神輿の行列が地域を一巡する「御神幸」が行われます。
その道中の祭礼の前後に繰り広げられる「神楽」「太刀振り」の芸能を見ることが出来ました。
また太鼓の音とともにあちこちで吹かれていた笛の音が耳に残りました。
ロマンですね、
なんかうっとりしてしまいました。



そしてこれが葵祭が行われる元伊勢籠神社です。
伊勢神宮の神々がこの地からうつられたという伊勢神宮のふるさとです。
また丹後一宮でもあります。




これは「君が代」にも出てくる“さざれ石”です。
そういえば京都の護王神社にもありましたね。




周囲の景観とともに、この元伊勢籠神社が気に入ってしまいました。
いい感じです。
参拝客もたくさんいらっしゃいました。



ここはリフト乗り場への参道です。
京都っぽいですね。




リフト乗り場の前は土産物屋がいっぱいです。
いい感じです。こういう光景好きです。



そしてこれが傘松公園へのリフト乗り場です。



リフトは6分ほどで上の傘松公園に到着するそうです。



そしてこれが傘松公園の展望台。



この日、晴れてはいたんですが霞んでいるんです。
完璧な快晴なら、青い海に浮かぶ天橋立がくっきり見えてとても綺麗なものだと思います。
むちゃくちゃくやしいです。
この霞みですが、天気予報でも言ってたんですが、多分黄砂の影響だと思うんです。
黄砂め。。



これはリフトを下りてすぐ、一枚撮ったものです。



向こうは有名な“股のぞき”の場所があります。



素晴らしい景色を見ながらこんなレストランでランチを食べてみたいものです。




天橋立というのは丹後半島の華でしょうね。
こはちょうど半島の南になります。
北部の海岸とはまたちがった景観を見せてくれます。



すごく霞んでて残念ですねぇ、
くっきり晴れていたらとても風光明媚なところです。
ここは天橋立から海岸伝いに少し北の方へ来たところで、
向こうの湾の奥が宮津で、その右手が天橋立になると思います。


五色浜

少しまえに、秘密にしておくと言いましたが、
その浜辺を公開します。
五色浜(ごしきはま)です。
夕日ヶ浦から網野に向かう海沿いの道の途中にあります。
五色浜の標識があって、そこから小道を海へ下って行くと、
とっても静かな磯が広がっています。








なんか、ドラマや映画のロケに使われてもいいような光景でした。
静かで。





安山岩質の火山レキの波食棚には多数のポットホールがみられます。
また、この磯は魚が多いことで有名なようです。
遠くで釣りをされている方もおられました。






これすごいですね。
地層がむき出しになってて。
その上に木が生えています。







海は青いです。
なんか、ロマンチックな気分になります。


子午線公園

網野から磯に向かう途中に、こんな公園がありました。
“子午線公園”





日本最北端の子午線塔です。



日本標準時子午線は、日本における時刻の標準、すなわち
日本標準時を定めるための子午線で、東経135度の経線です。
日本では日本海に面した京都府京丹後市から明石海峡に面した兵庫県明石市
淡路島北端の兵庫県淡路市を通り、和歌山県沖ノ島西端をかすめて太平洋に至っています。





西側の磯方面を眺めたところです。



東側の網野方面を眺めたところです。
遠く、岬の先端にぽつんと見える小島は城島です。
これからますます太陽の高度が増してくると、
もっと海の青さが際立ってくることと思います。


夕日ヶ浦の青い海

山で育った人は海に憧れ、
海で育った人は山に憧れると、
子供の頃たしか親が言っていたと思う。
ないもの欲しさでしょうか。
でも、海で育ってもやっぱり海に憧れるし海が好き。



こんな青い海を見ていたら、
夏がもうすぐそこって感じがする。
気持ちが季節の流れの早さについて行ってない。



4月21日、晴れ。気温24度。
夕日ヶ浦の浜辺より。
手前の歩道は“夕日の路”。


ある枯れた松の下に

目の前、岬の先端に浮かぶのは城島です。



いつも目につくのですが、
ここから少し海の方へ歩み寄ってみると二本松の木が立っていて、
その一方がこうして枯れているのです。
場所は砂方の手前。



すでに生命はなくただ立っているだけなのか、
まだ生命を宿しているのか、それはわかりません。
でも葉っぱはひとつもありません。



そしてこれは傍らにあるもう一方の松です。
こちらは青い尖った葉っぱを茂らせています。
松の背後に見えるのは城島です。



松の木の横の小道を下って行って岩場に出たところです。
層が斜めに傾いています。
太古の昔にマグマが冷え固まった当時そのものです。



少し前に出て見ると、
きれいにまっすぐに岩が裂けているのを見つけました。
これどう見ても人為的なものにしか見えないのですが…。
昔、ここは船着き場だったのでしょうか。
長い時間をかけて岩を削っていったように見えます。
くわしいことは調べてませんのでなんともいえませんが…。



上から見たところです。
この亀裂、自然に出来た地形なんでしょうか。



先ほどの松です。
葉を茂らせた方の松は海の方へ倒れかかっています。
同じところいても、たどる道はみな違うということです。



青い海に乾杯。


久僧海岸の奇岩

今日は丹後半島北部、丹後町久僧(きゅうそう)の海岸を眺めてみます。
久僧の東隣は中浜でこれはその中浜の漁港です。


中浜の漁港の端っこから磯伝いに久僧の海岸にかけて道路が設けられています。
そこをぐるっと走って行くところです。
右に何か岩場が見えています。



正面から見ると、ぽっかり口を開けて奇妙な形をしています。
どういうふうに見えますか?
マンモスの鼻の穴のようにも見えませんか。
むかし、アニメで“未来少年コナン”ってあったんですが、その中に出て来そうな岩場です。



これはこの道路の端っこにある岩と岩の先端に通じる歩道です。



歩道を歩いて行って岩の先端からさっきの岩を横から眺めたところです。



今度は道路を少し前に進んでふり返って見たところです。
実に奇抜な形をしています。
少し、象の顔のようにも見えます…。



左に目を向けて水平線を眺めたところです。
少々荒々しい岩礁地帯です。



また前方に目を向けると、
道の先にまた何か奇妙な岩が見えてきました。



近づいて、
突き出たところ、これ犬の顔に見えないでしょうか、犬が吠えているように。
面白いですねぇ、どういうふうにこういう形ができたんでしょうか?
ここを通り過ぎる時これ見て“あっ”っと思いました。



岩の真ん中にはすき間が空いていました。



通り抜けて反対側から見たところです。
今度は海の方を向いて吠えているように見えます。
犬のようにも、猿のようにも見えます。
偶然に出来た自然の造形美です。



そして、道路を西の方へ通り抜けて行くと久僧の海岸が広がっていました。
ほんの一瞬ですが、ここを通り抜けるだけでも少し心がわくわくします。