丹後町、大成古墳群

国道178号線、間人を過ぎて竹野の集落に入る直前に左手の小高い丘に入って行く道があります。
注意しておかないとうっかり通り過ぎてしまいそうです。
その丘を上って視界が開けると、横穴式石室の大成(おおなる)古墳群があります。
大成7号墳、8号墳、9号墳と、3つの古墳です。
この丘の上で目に入るのはこの3つですが全部で13基の円墳から構成されています。
ここは大成台地といって、海に突き出した台地で、眺望がとても素晴らしいところです。



古墳群の前に、山陰海岸ジオパークの案内板があります。




まず台地上の真ん中辺りにこの9号墳があります。
案内板にありましたようにこの古墳群は古墳時代後期、
6世紀末から7世紀始め頃に築造されたようです。



正面から中の石室を覗いたところです。



斜め後ろからの眺めです。



これはその後方に開いていた穴から中の石室を覗いたところです。



真横から見たところです。
遠くに見える山とその下の集落は間人です。



9号墳、正面より少し左側から眺めたところです。



これは7号墳です。
9号墳より少し西側にあります。



近づいてみると石室には水がたまっていました。



ここで少し視点を前方に持って行って、
この台地からは、立岩が眺められるんです。
素晴らしい眺めです。
向こうが間人です。
とにかくすごい波でした。
画面からもかなりわかりますね。



写真に捕えることは出来ませんでしたが、
立岩にぶち当たる波はこの写真のものよりもっと高く上がっていました。



そしてこちらは8号墳です。
7号墳の北側にあります。
正面から石室を覗いたところです。



石室内部です。




石室内部からです。
前方遠くに間人集落と、浜辺に小さく間人皇后母子像も見えています。



8号墳上部です。



上から眺めたところです。




8号墳頂上から立岩と間人を眺めたところです。
この一コマもなかなかいいですねえ。



画面右側、立岩に波がぶち当たりました。




そしてこの台地の先っぽのほうに行ってみました。
目の前は日本海です。
この荒れる日本海の眺め、豪快でしょう。




この台地の先っぽ辺りは崖になっていてあまり前に出過ぎると転落してしまうので危険なんです。
なので、崖っぷちに鉄の棒が何本か刺してあってそこをロープが張り巡らされているんです。
この日は海からの強風で身体が陸地のほうによろけてしまうぐらいで、少しは安全でしたかね…。
眺めはごつごつとした岩が並んでて、男性的な景観ですが。



そして視線を右のほうに向けて行くと。




これは竹野港です。



また少し右のほうに視線を向けた眺めです。
しかしすごい荒れようです。
沿岸は激しく打ち寄せる波で真っ白です。
ここで地理学にある程度知識のある方はわかると思うんですが、
前方の海岸は20メートルぐらいの崖になっていて、
その上は土地がテーブルのように平らになっています。
これは海岸段丘といって、太古の昔海の底だったところが隆起して地上に現れたところなんです。
国道178号線はそのテーブル状の台地の上を走っていますので海への眺望の視点が高く、
よりいっそう海が雄大に眺められるんです。
この周辺にはこのような地形が続いています。
どう表現したらいいのか、この丹後半島の景観は素晴らしいですね。
左側、海に突き出している岬は犬ヶ岬です。



また視線を北方にに向けて。
眺めは実に豪快で雄大です。