伊根の舟屋めざして

これまで丹後半島の記事をいくつか載せて来ましたが、
ここで伊根の舟屋を目指してみましょうか。

これは京都府京丹後市久美浜地区にある国道178号線の標識。
丹後半島一周はここから始まります。



この橋を渡ってすぐ左折します。
まちがって真っすぐ行ってしまうと峰山に出てしまうので、
標識を見落とさないようにしっかり注意して見ておかないといけません。



左折してから300メートルほど行くと、
またこのような分かれ道に出合い、
ここを右に進んで。



右折して少し行くと久美浜湾が目の前に広がります。
静かな内海です。



その湖畔に沿って車を進めて行き、
ずっと行くと、のどかな風景が目に入って来ます。
梨畑なのか…。


さらにさらに進んで行って踏切を渡ってしばらく行くと、
広大な北海道の農地を思わせるような風景が広がって来ます。
さつま芋畑です。




このさつま芋畑を突き抜けて行くと、
夕日ヶ浦温泉に着きます。
海産物土産物店や旅館や民宿などを横目で見ながら街を通り抜けて行くと、
このひときわ目立つ巨大なカニと赤い看板が目に入って来ます。
海産物専門店“かに一番”だ。
ここを通り抜けて…。



小さい峠ひとつ越えると網野の街に出ます。
丹後にある街や村はどこに行っても静か。


網野の街に入って注意しなければならないのは、
網野駅まえを通ってガソリンスタンドのある交差点を過ぎると道が少し左に曲がって
そこからずっと直線なんだけど、そのまま真っすぐ行ってしまうと迷路のような
網野の街の中に入ってしまう。
以前、自分は何度も失敗して網野の街の中にに入ってしまって、右往左往したことがある。
直線道路の途中で標識があるから、そこを右に折れて200メートルぐらい行って、
そしてまた標識があって今度はそこを左に折れる。
“ 右に行って左に行く ” これを頭の中に入れておかなければ…。



網野町を過ぎると、小さな湖が目に入って来ます。
離湖という。
湖畔にいくつか飲食店が立ち並んでて。
そしてひとつふたつ小さい峠を越えて行くと、
この直線道路が眼前に現れます。





この直線道路を越えると、
海が眼前に姿を現すので、ここで一気に気持ちが高揚します。




海沿いにぽつんぽつんと素敵な旅館が点在する。
こんな静かな旅館に一度泊ってみたいなあといつも思う。



この辺り、ペンションがいくつか立ち並んでいるんです。
“サントロぺ”
印象に残って。



ここからは素晴らしい海の眺めを左に見て車を進めて行きます。
運転しててほんとに気持ちいい。爽快。




風…、 風…


丹後の風に吹かれて、
好きなメロディーを付けてみてください。



前方に見える海に突き出した山は、“犬ヶ岬”。
右に見える集落は筆石(ふでし)。
この辺走っててジェット機になった気分です。




はじめてこの地に来たのは大学一年の時だったと記憶しています。
最初はマイカーがなくて、ある友人といつもいつもレンタカーを借りていろんなところにドライブしてました。
出かける時はいつも下宿してるアパートで地図を見てどこへ行こうか思案して。
“よしここ”と思い立ったら即エンジン掛けて直行。



何月頃だったんでしょう、
二日間曇ってて、強い季節風が吹いていました。
あの時は奈良から北上して琵琶湖を突き抜けて若狭湾に出て西に向かい、
天橋立を通り過ぎて丹後半島東岸を北上し、伊根湾に到着して遊覧船乗り場辺りで少し休憩したのを憶えています。
その後半島をぐるっと周って美しい海岸美に見惚れながら西へ西へ突っ走って行き、
日の暮れる日本海を右に見ながら鳥取、島根とひた走り、
たしか島根県の萩城で一夜をあかしたんだと思います。
翌朝さらに西を目指し、関門橋を渡って九州の福岡まで行ったのを憶えています。
あいつが久留米出身だったから“帰ったぞ…”
その時つぶやいていました。
その後は山陽道を通って奈良まで帰ったような気がします…。



ここは丹後町久僧(きゅうそう)。
丹後半島にはめずらしい地名がたくさんあります。



この辺も視界を遮るものがあまりありませんので、
車も気持ちも飛んでいきます。




海沿いの道路わきに建ち並ぶ家々が印象的な袖志(そでし)の集落です。



経ヶ岬を過ぎて蒲入の漁村まで断崖絶壁を走り抜けます。




この周辺の道路の真下はすごい崖なんです。
画面には写っていませんが、こんな急斜面をサルの群れが走り回っていました。
経ヶ岬辺りから伊根湾周辺にかけてはサルの生息域なんでしょうか?
車を停めて少し散策しますと、たいていサルの群れに出くわします。





この区間にはこういうトンネルが二ヶ所ほどあります。





海岸美を眼下に見ながら行くとこのようなパーキングエリアがあります。
何でしょう、ギリシャパルテノン神殿…?




蒲入の漁村を過ぎると、国道はしばらく内陸を走ります。




ここは本庄宇治という地区です。



少し行って本庄上という地区です。



小さい峠を越え。




このカーブから前方に見える光景も印象的です。
山の上に家がたくさん建ってて。
でもこれはペンションなんでしょうか…。
ここは六万部という地区みたいです。


さらにさらに行って。




伊根湾はもう少しです。




最後の峠を越えると標識が見えて来ました。
ここを右に曲がります。
見落として真っすぐ行ってしまっても伊根湾へは行けますので…。





あ、見えてきた。
伊根の街並みが。



そして、浦島太郎伝説の伊根湾に到着。
次回は稲の舟屋です。