ある風景を見て

銚子山古墳に上って行く時、
小屋の屋根の上に木が立っているところから
ふと視線を90度左に向けてそこに広がる風景を見ると、
ここでまたはっと思い当った。



そんな遠い過去じゃなくて、
5年以内だろうか、
夢の中で見た風景の一コマとピントが合うことに気づいたのがこの風景。



なにもこれに限ったことじゃない。
日常のなかや、どこか遠い見知らぬ土地ではじめて見る風景を目にして、
そう思うことが時々ある。
自分には、かすかな予知能力があるんだろうか。
単なる思い込みかもしれない。
でもじっくり思い返してみても、
確かにいつか夢の中で見た一コマが浮かびあがって来る。





そして、
その同じ空間のなか、
銚子山古墳の上り口から少し離れたところに、
玉手箱を開けて皺だらけになった浦島太郎が自分の頬の皺をちぎって投げつけたために、
幹が凸凹にになってしまったという伝説の榎の木が立っていた。





近づいてみると、
確かに凸凹だった。
かなりの老木なのか、支え木がなされていた。



でもどうして浦島太郎の伝説が生まれたのだろう。
その背景には、不老不死を願う中国の神仙思想の影響があるのだともいう。