雪の前触れ

思った通り、一夜明けるとまた荒れた表情を見せ始めた。
明日は少し寒くなるとみえる。
夜になって風がきつくなってきた。しだいに雪がまじりはじめて。
またしても、今日の気分と海の色はいっしょ。


15世紀のイタリア、フィレンツェメディチ家はロレンツォの代に黄金期を迎える。
彼はフィレンツェで活躍する多くの芸術家たちを庇護した。
政治思想家マキャヴェリに、「ロレンツォはあらゆる君主のうちで、文学と美術の最大の庇護者」と言わせたほどであった。
若き日のミケランジェロを見出したのもロレンツォだった。自ら設立した彫刻学校を訪れたとき14歳のミケランジェロに出会い、一瞬にして非凡なものを感じたという。


メディチ家のなかでは、僕自身もやはり“豪華王”と称されたロレンツォに強く魅力を感じてしまう。
イタリア、ルネッサンスの時代は日本で言うと、ちょうど室町時代に相当するようだ…。