明日から

明日から、また移動先の店で働かなければならない。
とは言っても前回いた店。
でもいやな気分…。 行きたくない。
今いる店になじんでしまったから。
みんないい人ばかりだった。
いつも歓迎会、送別会をやってくれて、ほんとに楽しかった。
この店に来る時はすごい不安な気持ちでいたのに、すっかりなじんでしまったし、
9か月間ほんとに楽しかった。デコボコな時期もあったけど。
笑える。
明日からいやだなぁ…。
そして自分のこれからがとても不安。近未来も、その先の未来も。


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気がつけばもうこんな季節。
時計の針を見れば午後七時、外を見てもまだ明るい。
6月22日の夏至まであと一カ月半だもの。
この季節、特に晴れた日に山々を見渡せば、新緑の木々が青々として輝くように見える。
天まで届けと言わんばかりに。
人間で言うと青年期になるんだろうか。
ものすごい勢いで未来に向かって突き進んでいるようで。
その山々の木々の緑の美しさに自分以外の周囲の人間は目を奪われないんだろうかと、疑問に思う。
ただ見過ごしているだけなんだろうか? 何も思わないのか。
毎年自分はこの季節の木々の緑に魅了されてならない。
こっちまで気持が奮い立ち、うきうきしてしまう。
五月、川では鮎が海から遡上をする頃、いや、もうほぼ遡上し終える頃かもしれない。
この木々の緑、夏になれば黒ずんでしまう。
黒ずんでしまうというのは大げさな言い方かもしれないが、深く濃い緑になってしまう。
まぶしいぐらいに緑が光り輝くこの季節が好きです。